2024/07/30 弁護士雑感
【弁護士雑感】セカンドオピニオンサービスの実施について
医療の世界では、患者が、現在診療・治療を受けている担当医とは別の医師に意見を求めるセカンドオピニオンは、一般的に知られています。
セカンドオピニオンは、様々な観点から助言を受けることができるため、患者にとって最適な選択をすることや安心することができるというメリットがあります。
セカンドオピニオンは、医療の世界ではよく使われる言葉ですが、法律の世界でもセカンドオピニオン的発想は、事件を有利に進めるうえで有効になる場合があります。
以下では、今後当事務所が提供するセカンドオピニオンサービスについて、ご紹介いたします。
※本記事での「セカンドオピニオン」は、当事務所以外の法律事務所で事件を委任した後に、当事務所で法律相談に来られ、助言を受けることを言います。
(他事務所で法律相談を行ったが、事件の委任をしないで、当事務所に法律相談に来られた方は、本記事でいうセカンドオピニオンにはあたりません。)
1.弁護士のセカンドオピニオン
裁判が進むにつれて、現在委任している弁護士の方針が最適なのか、不安に感じることがあるかと思います。
そこで、方針を再検討したり、不安を解消するために弁護士のセカンドオピニオンを利用することは有効になることがあります。
また同じ弁護士といっても、事件の解決手段には、いくつかの選択肢がありますし、法的な観点が同じだったとしても実行の手段が違ったりすることもありますので、現在委任している弁護士に他の弁護士のセカンドオピニオンの結果を伝えることで、事件の結果が変わる可能性もあります。
2.弁護士のセカンドオピニオンのメリット・デメリット
(メリット)
・事件解決の方針の再検討ができる。現在抱えている不安を解消できる。
・セカンドオピニオンにより、信頼できる弁護士を選びなおすことができる。
セカンドオピニオンを受けることによって、事件の方針を再度見直す機会になり、事件を有利に進めるきっかけになることや、現在委任している弁護士と、セカンドオピニオンで相談した弁護士の意見が同じであれば、現在抱えている不安を解消することができます。
また、現在の弁護士と合わなかった場合には、セカンドオピニオンの弁護士に選びなおすことができます。(ただし、多くの法律事務所では、弁護士を変更する場合は、着手金が返金されませんので、弁護士の変更は慎重になるべきです。)
(デメリット)
現在依頼している弁護士との関係が悪化する可能性がある。
ただし、セカンドオピニオンの結果を伝え、納得できる説明を現在の弁護士がすることができるかどうかで、今後依頼を継続するかを検討できるかと思いますので、説明に納得がいかない場合は弁護士の変更を検討してみても良いかもしれません。
3.当事務所のセカンドオピニオンサービス
当事務所では、セカンドオピニオンのご相談を受け付けております。
(ただし、セカンドオピニオンとして、特に事件を既に依頼している場合は、他の事務所に相談に行くとセカンドオピニオンをサービスとして実施していない事務所であれば、機嫌を損ねる弁護士も一定数いますので、相談前にセカンドオピニオンとして受けたい旨をお伝えするほうが良いです。当事務所では、サービスとして相談プランを設けております。)
当事務所では、セカンドオピニオンにあたり、事前に裁判での書面(訴訟資料・証拠)・メール等のやり取り、その他証拠以外の物等を事前に弁護士が確認したうえで、当日に法的見解をお伝えいたします。
詳細な流れに関しては、お問い合わせ時にご説明いたしますので、セカンドオピニオンサービスを受けたい旨お伝えください。
4.当事務所のセカンドオピニオンサービスの費用
・セカンドオピニオン相談:5.5万円~
・セカンドオピニオン意見書作成:上記+3.3万円~
・セカンドオピニオン最高裁へ提出する場合:11万円~
※上記費用は税込です。
※事件を当事務所が受けるとなった場合は、セカンドオピニオン費用は着手金に充当いたします。
※事件の難易度等により、費用が変動することがございます。
5.最後に
依頼者にとって、事件がどのように解決するかは、場合によっては、今後の人生にも影響を与えかねないものになります。
様々な弁護士に助言を求めることは、納得する解決をするうえで重要なことですので、現在の弁護士の方針に不安がある場合は、セカンドオピニオンを利用することを検討してみてはいかがでしょうか。
〈弁護士 去来川祥〉