相続・遺言

2016/08/26 相続・遺言

遺産分割協議による相続

 依頼者はご尊父が亡くなったため相続問題に直面している方でした。

 依頼者の家族構成は、ご尊父が再婚や養子縁組・離縁などを繰り返していたためにやや複雑なものとなっており、相続処理に紛争が生じることが懸念される案件でした。

 もっとも、当職が依頼者およびその他の法定相続人の方と最初に面談した際の印象では、多少の擦れ違いはあるものの、親族間の仲が致命的に悪化しているものとまでは思えず、十分に注意を払って無用の疑心や対立を煽らなければ、十分に円満な相続処理が可能なものと思えました。

 当職は依頼者より依頼をいただき、直ちに法定相続人間の調整と法的な説明を行い、同時に相続財産の確認作業を行いました。また、各法定相続人の方々の相続に対する意見や希望を確認し、不信感が生じないように十分な時間をかけて説明を行うなどし、無理のない範囲ですり合わせることが可能かどうかも検討しました。

 その結果、各相続人全員が若干の譲歩を受け入れてくれれば問題のない相続処理が可能であるとの結論に達し、法定相続人全員に説明をおこない了承を得た上で、遺産分割協議書の作成を行いました。

 比較的スムーズに処理できましたが、解決までおよそ2カ月ほどを要しました。

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