弁護士雑感

2023/03/29 弁護士雑感

【弁護士雑感】電動キックボードについて その3

 これまでも何度か書いてきている「電動キックボード」の合法化についてのお話です。

 いよいよ、今年の7月から電動キックボードが合法化され、速度規制など(時速6キロメートル以下)とすれば歩道を走行することも可能となります。

 今回、重ねてこのお話をしようと思ったのは、先日「弁護士ドットコム」からのアンケート調査依頼のメールが来ており、それがこの電動キックボードの合法化についての弁護士としての意見の調査であったからです。

 もちろん、当職以外のたくさんの弁護士の先生にも同様のアンケート調査依頼がなされていると思いますし、そのうち一定数の弁護士が回答をしたとしても、回答それ自体の数は相当数に上ると思います。

 当職個人としては、「少なくとも現時点では」また電動キックボードを合法化して、公道走行を可能にすることに何の心配もしないというほどには社会の認知も一般の方の意識も、さらに言えば損害保険会社の対応や警察の取り扱い、裁判所での判断の方向性などが何一つ成熟していないのではないかとの危惧が拭えないため、かなりネガティブな回答となってしまいました。

 しかし、それらは実際には単なる杞憂であって、他の多くの弁護士はもっと明るい展望を持っており、当職が懸念しているリスクについてももっと具体的な対応が組まれていると考えているのかもしれません。

 そのため、当職としても他の弁護士がどのように受け止めているのかは非常に興味を持っており、回答結果の公表(公表されるのであれば)を大変楽しみにしています。

 電動キックボードの利便性それ自体に間違いが無いことや、様々なリスクについては以前お話をさせていただきましたので、あまりくどくなってもいけませんのでここではお話はしませんが、解禁まであと少しとなった電動キックボードについて、皆さまにおいても改めてお考えいただき、また弁護士や警察、あるいはその他の関係各所の見解や(あれば)アンケートなども見てみていただければと思います。

〈弁護士 溝上宏司〉

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